★ 足白癬(あしはくせん) |
水虫のこと。
白癬菌というカビが原因です。ゆびの間、足の裏の皮がめくれます。かゆみのない時もあります。
冬にかかとが割れて痛いような場合も水虫の可能性があります。
皮がめくれる病気は他にもあり、水虫と思って水虫の市販薬をつけ、かえって悪化して皮膚科にこられる方がけっこう多いので、自己判断せず、まず水虫かどうかの検査(他項参照)を受けて下さい。
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★ 爪白癬(つめはくせん) |
爪に白癬菌が入り込み、爪が白く濁ってきたり、ぶ厚くなってきたりします。
抗真菌剤の外用だけではなかなか完治せず、内服加療が必要です。
足白癬がなおっても爪白癬が残っているとここに菌を貯蔵しているのと同じなので足白癬も再発します。
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鶏眼(けいがん) ウオノメのこと
★ 胼胝腫(べんちしゅ) タコのこと |
いずれも機械的刺激、圧迫によって、皮膚が硬くなり、悪化すると痛みが出てきます。
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★ 足底疣贅 (そくていゆうぜい
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足の裏にできるイボのこと。
ウオノメとよく間違えられますが、これはウイルスが原因の感染症で、よく見るとウオノメと違い表面に細かいぶつぶつがあります。
液体窒素・ドライアイスで、凍らせて治療するのが一般的ですが、足の裏のイボはなかなか治りにくく、時間を要します。
難治の場合は薄めた抗腫瘍剤の局所注射、抗腫瘍剤の外用を行ったりします。
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★ 陥入爪(かんにゅうそう) |
爪が側方にくいこんで痛みを伴う状態で、ここに細菌感染が加わると赤くはれたり、膿が出たりし(『爪囲炎・爪廓炎』)、更に炎症が続くと爪のくいこんだ部分が盛り上がってきて『化膿性肉芽腫』というしこりができます。
深爪をしないようにし(爪を丸く切らず、平行に切るようにする、スクエアーカットが望ましい)、窮屈な靴を避けてください。
爪囲炎の場合は抗生物質の内服が、化膿性肉芽腫の場合は、肉芽を除去する外科的処置が必要となります。当科では陥入爪を繰り返す人に対し、人工爪を元の爪に付ける処置(爪の先端を延長して持ち上げる。他項参照)や超弾性ワイヤーによる治療を行い、良い結果を得ています。
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★ 凍瘡(とうそう) |
しもやけのこと。(あたたかい宮古島では見ることが少ないかな)
遺伝的な素因に環境因子(寒冷・湿潤)が加わり、手足のゆびの血行障害を起こして発症します。
ひどくなる人は早めにビタミンEの内服・外用をお薦めします。
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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) |
足の裏に小水疱・小膿疱ができ、水虫と間違えて来られる方が多いです。
原因は一つではなくはっきりしませんが、歯や咽頭の炎症、歯科金属アレルギーの関与などが考えられています。
パッチテスト(他項参照)で、歯科金属アレルギーが認められた場合、その金属を除去すると(歯科で歯に充填している金属をとってもらう)劇的に軽快される方もあります。
又ビオチンというビタミンHが効く方もおられます。
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